2012年6月29日金曜日

カンブリア宮殿にJAL取締役名誉会長 稲盛和夫 氏が出演「自己犠牲をいとわない人間性でなければ、経営者になってはいけない」

6月28日(木)カンブリア宮殿にJAL取締役名誉会長 稲盛和夫 氏と植木新社長が出演されました。「私はJALが嫌いでした」稲盛和夫 氏がJALの社員の前ではじめて語った言葉です。

カンブリア宮殿出演後に語った 稲森会長と植木社長の座右の銘

カンブリア宮殿のアーカイブはこちらの動画上段タブから選べばみれます。

JALは経営破綻後、稲盛氏が経営に参加、3年間で収益を向上させ、今年は再上場を計画しています。

稲盛氏は京セラ、DDI(現KDDI)を創業し、アメーバ経営を元に成功を収めています。


稲盛氏は家族・友人・知人が反対の中、JALの再建への参加を決めた。晩節を汚す可能性もあるが、割に合う、合わないではなく、世のため人のためを考えてきめた。一途になんとかしてたすけてあげたいという思いからであるとおっしゃられています。また、「日本経済に悪い影響を与える」「何万人もの職を守る」為であるとも述べられていました。

JALは日本版チャプター11、民事再生法を活用し、再生機構の支援により破綻から再生。破綻企業の再生に異論を唱える人もいるが、負債で倒産しても他者の少しの支援で復活し日本経済・雇用確保につながるのであれば、民事再生法の理念であり、必要な役割であると述べられています。また、異論者に対しては「お、あの会社がああやったんだ。われわれはもっと良いものが出来るはずだ」と自分自身を奮い立たせることに力を費やさなければ、経営などできないとも述べています。


その当時のJAL社員の印象について、高学歴でスマート。プライドが高い。しかしながら誠実さ、一生懸命さが薄いと感じたとのことです。


JALの経営はアメーバ経営とフィロソフィを元に行われました。


アメーバ経営は企業の人員を6~7人の小集団(アメーバ)に組織し、アメーバごとに「時間当たり採算=(売り上げ-経費)÷労働時間」を算出し、時間当たり採算の最大化をはかる仕組みです。売上を最大に、コストを最小にするために生み出された仕組みです。


フィロソフィとは企業内の意識・価値観・考え方を共有化するために定めた道徳観です。既に京セラ、KDDIで実践されている仕組みです。なおJALのフィロソフィはこちらで閲覧が可能です。フィロソフィを社員に説明をすると、自分の道徳観を振り返るようになり、その社員が部署に戻って部署にひろめるようになる。結果的に傲慢さが消え、気持ちをいっしょにすることで全社員の力を合わせることができるようになると述べられています。但し、フィロソフィが浸透した理由は一度破綻したからであり、破綻していなければ急速な浸透はできなかっただろうと推測されています。

JALのリストラ・支援の内容
下記の方針を再生機構が決定し、稲盛氏の元で実行されました。
支援機構からの出資3500億円
銀行団の債権放棄5215億円
給与3割カット
企業年金現役5割・OB3割カット
1万6千人の人員削減
不採算路線48廃止
航空機88機処分

今まで稲盛氏は整理解雇を実行したことはなかったが、苦肉に実行した。「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」という仏教の教えを支えに。

なお、経営者として求められる人材像としては、「自分の自己犠牲を払ってでも社員・お客様を大事にしてあげる自己犠牲をいとわない人間性」「大きな達成感はないが地味に一歩一歩」とのべられています。

人生はすべて難しい・苦ばかりであり、自分でかえていくしかない。逆境を超える強い意志が必要だと述べられています。

また、新社長として植木氏を起用した理由について、「誠実・人柄・温厚・発言が的確・意志が強そう」と説明されてます。

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