2012年5月21日月曜日

[書評]世界を変える教室――ティーチ・フォー・アメリカの革命 ウェンディ コップ なぜTFAが来ると貧困層の成績が向上したのか?

ティーチ・フォー・アメリカをご存知でしょうか?

本ブログでも一度紹介しましたが、全米文系学生就職人気一番にランキングされたこともある、アメリカ国内の一流大学の学部卒業生を、教員免許の有無に関わらず大学卒業から2年間国内各地の教育困難地域にある学校に常勤講師として赴任させるプログラムを実施しているNPOです。

ティーチ・フォー・アメリカが携わる学校は、必ずと言っていいほどに成績を向上させています。

この話を聞いたときに不可思議だったことがあります。教育に熱心な先生が少なかったと言えば恐らく国の教育を変えたいと思っていた人は少なくなかったでしょう。ではなぜ他の人では効果が見えず、ティーチ・フォー・アメリカでは結果が出せたのか?

その疑問を紐解くエッセンスが世界を変える教室――ティーチ・フォー・アメリカの革命にあります。

強く感じたのは日本語でいえば「志」英語でいえば「ビジョン」にあたると思うのですが、高い目的と目標をかかげていた点です。

「いつか、すべての子どもたちに、すばらしい教育の機会が与えられる日が来るために」

ティーチ・フォー・アメリカが掲げていた目的で、それを実現するため、各学校で高い目標を掲げ、これを組織的に実行したことにあります。個人で努力するよりも同じ志を共有した仲間とともに組織的に対処することでより大きなアウトプットがだせる、これはどの組織にも当てはまることではないでしょうか?

組織的に実行するために採用で求められることは「成功の可能性」です。困難な状況においても創造的に問題解決に取り組み続けることができるか子供たちが自分の可能性を信じて学習できる環境を作り出せるかそして高い目標を持って人生を前向きに生きる子供に変容させることができるのか

困難な壁が目の前にあった際、どのように対応するでしょうか?押しても引いても動かない際には、創造力を総動員して解決に向けて対処する必要があるのです。ティーチ・フォー・アメリカでは前例のないことをそもそもとりくんでいるので、困難な壁が日々発生することから、これに対処できる力、すなわち想像力を重要視している事が見えてきました。

TFAメンバーの活動に反映されているティーチングアズリーダーシップは以下の通りです。

(1) 大きな目標を掲げる
(2) 目的を持って計画する
(3) 効果的に行動する
(4) 生徒とその家族および影響を与える人々を大きな木帆湯に向かって本気で取り組ませる
(5) 効果を追求し続ける
(6) 弛まぬ努力をする

この能力は変革を起こせる教師だけでなくビジネスマン・政治などどのような分野でも当てはまる行動規範ではないでしょうか?物事を進めるときに目の前の事に取り組むことに労力をかけがちですが、大きな目的を掲げ、それを達成するための手段を深くねり何年も何十年も達成するために努力する、これが成功の鍵ではないかと、つくづく感じました。

世界を変える教室――ティーチ・フォー・アメリカの革命の中では具体的な事例がたくさん登場しています。

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