2012年1月1日日曜日

[書評]どのように自分の考えを構築して相手に伝えれば伝わるのか?:自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND:渡辺 健介




この自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につくの続編です。

前作と同様自分の答えのつくりかたを中高生向けに提供しているのですがより実践的になっていきます。

前作は自己完結型(個人で考える)でしたが、今回は協力者を集めて施策を組み立てていきます。目的に対して複数の施策の可能性があり、自身が組み立てた施策に反対の人もいます。どのようにしたら最良の施策を組み立てることができ、どのようにして複数の選択の中から決定していくのか、相手に共感を与えて納得感を持って一つの案に集約するのかが、理解できるようになっています。

非常に印象的であったのは、相手の提案に対して批判する訳ではなく、取り入れるところは取り入れ、反対な点はなぜ反対であるかを論理的に説明することで、敵対的ではなく目的に向けて歩み寄りながら共感を保ちつつ自身の案が採用されたプロセスです。このような意見の相違というのは、よくあるわけで、どのように進めれば良いのか、大変分かりやすい事例で、ビジネスマンにも参考になるかと思います。小中学生の時に読んでおけばよかったと思う一冊です。



著者からのコメント:
「自分の頭で考えろ」とか「自分の考えを持て、自分の価値観を持て」という言葉は、
なんとなく分かるようで、いまいちよく分からない。
なんだか、非常に曖昧で、無責任な表現のように聞こえる。
いったい、どうやって自分の頭で考えるのか。
いったい、どうやって健全的な形で意見を鵜呑みにせずに、疑うのか。
いったい、どうやって自分なりの価値観を築き上げて行くのか。
いったい、自立した人とはどのような人で、どうすれば、そうなれるのか。
抽象的な言葉ではなく、もっと状況が目に浮かぶような、イメージの湧きやすい形で、
このような問いに答えられないものだろうか。
本書では幅広い視野、教養、経験に基づいて築き上げられた自立した考えと価値観のことを
「インディペンデント・マインド(Independent Mind:IDPM)」という言葉に託し、
IDPMとは何かを描写するだけではなく、微力ながらそこに辿り着く道のりを描くことを試みた。
IDPMは、年齢性別や職業を問わず必要なものだ。
IDPMを身につけることで、真実に近づくことができる。
自分や家族、チームや学校、そして社会のために、
より良い判断を下すことを可能とする。
世間の目や、短期的な変動に振り回されずに、どっしりとブレずに生きて行けるようになる。
答えのない社会の中で我々を導き、新しい何かを仕掛ける勇気を与えてくれる。
IDPMを身につけ、磨いていく旅は、私たちにとって有益であるだけでなく、
そのプロセス自体が実に豊かで、心底楽しく、生き甲斐を感じさせてくれる。
この本がそのような旅を始めるきっかけ、楽しむきっかけになればと思う。

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