2011年5月3日火曜日

[書評] マネー・ボール : マイケル・ルイス

みなさんからぜひ読んだ方がいいとオススメいただいているマネー・ボール
をよみました。

マネー・ボールは実話。オークランド・アスレチックスのジェネラルマネージャ ビリー・ビーン(William Lamar "Billy" Beane, 1962年3月29日 - )が過去にとらわれない新しい手法を用いて球団を運営することで年俸トータルはヤンキースの3分の1でしかないのに、成績はほぼ同等という成果を出すことができた真実のおはなし。

ビーンは野球を「27個のアウトを取られるまでは終わらない競技」と定義し、それに基づいて勝率を上げるための要素を分析した。出塁して長打で得点することが最も効率的であると考え、出塁率、長打率、選球眼を重要視して選手を選ぶことで、他球団が興味を示さない選手を採用することで、安い予算であっても勝てる野球チームを作れることを証明した。

この本を読んで学ぶべきところは、①逆転の発想法と②新しい方法を説得させる方法論。いままでは過去の経験に基づいて選定していた選手をデータにより選定したほか、これをチーム内に浸透させた方法論は、他のビジネスにおいても参考できるところではないだろうか。方法論として、参考になったことは、1回小さく行動に起こして立証させること(去年成功したから今年も成功します)、相手の反証に対して回答を準備しておくこと(直接的な記載はないが)である。

賛成できないのは選手の採用、試合の進め方の全てをビリー・ビーンが決めてしまうところ。トップダウンで監督・選手個人が判断できる自由度が少なくてはたしてパフォーマンスを保つことができるのか?という疑問が浮かんでいる。なぜならば、自分自身が良い組織というのは、ボトムアップ型でさまざまな意見を組み合わせることでより良い物が生まれると考えているからである。組織が強い結束力・ワクワク感が無い中では長続きしないと考えるからだ。

興味深かったのはジェネラルマネージャに意思を伝えるために選手・監督はメディアを利用するということである。何か良くない結果が出た場合、その責任を回避するために、何が原因であったかをメディアを通じて伝えることで、間接的にジェネラルマネージャに状況を説明しているのだ。会社と一緒(笑)?

なお、2011年09月、ブラットピット主演で映画化されるようです。




なお、この本の著者マイケル・ルイスは映画にもなったブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟の著者でもあります。

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